『この世の全て』の真の意味とは?ロジャーは◯◯を置いてきた?

ONE PIECE最初にして最大の伏線である1巻1話のロジャーの言葉。

引用:ONE PIECE1話

この文の「この世の全て」について。

「この世の全て」とは「富、名声、力」のことでしょう。

冒頭のナレーションでこう言っているから。

引用:ONE PIECE1話

ラフテル帰還後の968話でも。

引用:ONE PIECE968話

「この世の全て=富、名声、力」

これは疑い様がないかと。

さて、この3つ。
全て「世の中を支配できるモノ」ではないでしょうか。

❶富があれば世界を牛耳る事が出来る。

引用:ONE PIECE502話

❷名声があれば人の上に立つ事が出来る。

引用:ONE PIECE211話

❸力があれば人の心身を抑えつける事が出来る。

引用:ONE PIECE997話

「富、名声、力」とは使い方次第で世の中を支配する事ができるモノなんです。

つまり、ロジャーが置いてきたのは、
「この世の全て=この世を支配できるモノ」
ということ。


一方でロジャーは、“支配”を嫌い“自由”を愛す男です。

0巻で次の様に明言しています。

引用:ONE PIECE0巻

節目の100話でも。

引用:ONE PIECE100話

更にはロジャーと重なる点が多いルフィが、こう言っています。

引用:ONE PIECE507話

この価値観も重なるものと思われるので、ロジャーこそが一番自由な奴になったんでしょう。

要するに何が言いたいかと言うと、ロジャーはこの漫画において「自由の象徴」なんです。そんな男がこの世を支配できる兵器とか装置という類の代物を遺してきたというのは、甚だ疑問が残りませんか?

だから「置いてきた」というのは、「手放してきた」みたいなニュアンスだと思うんです。
「俺は支配を手放してきた」
「その様な状態になってきた」
「何か物を遺してきた訳じゃない」
ということ。

引用:ONE PIECE7話

この漫画は「自由と支配」をテーマに、ルフィが誰かを支配から解放し自由に導く旅をずっと描いていますが、プロローグとなる1ページ目、大海賊時代の始まりの一言であり、壮大な物語の最大のフックから「自由と支配」に関する事が描かれていたということです。

だから結末は、ロジャーと重なるルフィがラフテルで支配を置くと僕は思いますし、ワンピースの正体とは、「支配を置くことができるモノ」なんだと思います。

以上、少し抽象的だったかもしれませんが「この世全て」というのは「この世を支配できるモノ」を指しているんだよという話でした。皆んなが手放したら世界は平等になりますね。

ではまた。

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