先日、以下の記事にて三つ目族のハーフ「プリン」のオマージュ元から着想して、「Dの一族」と「三つ目族」の関係を紐解いた。
まだの人は先に読んで欲しいが簡単にまとめる。
・純血三つ目族=Dの一族のごく一部
・万物の声を聞く力=脳内の第三の目によるもの
・三つ目族×青海人=ハーフは額に目が現れる(プリン)
私は、この「純血三つ目族」に黒ひげも含まるのではないかと考えていて、更にこう推察している。
「”生まれながらに”真の開眼をしている」=「万物の声が聞ける」
これが正しければ、黒ひげの3つの謎と整合性がとれる。
①海賊旗の三つのドクロ
②一度も寝たことがない
③体の構造が異形
まずは、これを考えていこう。
①海賊旗の三つのドクロ
「三つドクロがある=三つ目族」これではあまりにも強引すぎるだろう。それに一つのドクロに目を三つ付けるのではなく、ドクロが三つあることに疑問が浮かぶ。
しかし、私が予想する「D」の一族の血統表を見ると繋がってくる。
「Dの一族」=三種の月の人(武術、中立、技術)のハーフ
ワンピース最大の謎『Dの一族』とは?月の民”三種の血”を継ぐハーフという衝撃説を暴露する!
つまり、黒ひげは趣味の歴史研究をする中で自身が「三種の月の人の血を受け継ぐ者であること」、更には「純血三つ目族であること」を解き明かして、それを象徴する三つの頭蓋骨を掲げているのではないだろうか。
腰に3丁銃を身に付けていることや、髭を三本に束ねていることもその暗示なのかもしれない。
②一度も寝たことがない
「真の開眼をした三つ目族」=「万物の声が聞ける」とするなら、黒ひげが少なくとも少年期まで一度も寝たことがない根拠となりえるかもしれない。
コビーが見聞色に目覚めた時を思い出してほしい。
このあと医者から「ガープに教えて貰え」と言われているように、コビーは見聞色をコントロールできていないから人の気配を強く感じすぎていると取れる。
見聞色の延長に「万物の声を聞く力」があるのか全く別物なのかは分からないが、一つの可能性としてこう考えられる。
黒ひげは、生まれながらに持つ「万物の声を聞く力」がコントロールできずに声が聞こえすぎて(気配を感じすぎて)寝れなかった
万物の声が聞けたロジャーがゾウを訪れた時に、おでんが言った「何だか心が落ちつかねェ」との言葉に同調していたことからも、この可能性はゼロではないだろう。
③体の構造が異形
これは、作中で何度もオマージュが使われてきたドラゴンボールから、三つ目族「天津飯」をモデルにしていると考えている。
天津飯は、遥か昔に地球へ移住してきた宇宙人「三つ目人」の末裔であり、先祖返りした特異体質者である。その特殊能力の一つとして背中から腕を2本生やすことができる。
もしも、黒ひげもこれに似たことが出来るとすれば正に異形な構造である。
ただでさえ黒ひげの両手には最強の能力が宿っているのに、その手が倍になると考えると末恐ろしいものがある。
2本の腕で吸い寄せて、残りの2本でグラグラの技を使えることになるかもしれないからだ。
腕が4本と言うのは、海賊旗の骨が4本あることにも繋がってくる。
これを8本だと見る説もあるが、天津飯が腕を生やした技に対抗して悟空がした行動を見てほしい。
これは生やしたのではなく、素早く動かして8本にしたエピソードだが、8本説も可能性はゼロではない。
なぜなら、黒ひげの根城は「ハチノス」であり「8の巣」→「タコの巣」であることや、第83話(やみ→闇)の「ルフィIN BLACK」にてタコの魚人ハチが墨でルフィを真っ黒(闇)にした暗示などがあるからだ。
元々は4本で「ドラム王国で倍に増やした」なんていうことも考えられるだろうか。
いずれにしても体の構造が異形な理由は、腕の数のことではないかということだ。
以上、三つの黒ひげの謎と三つ目族との繋がりから黒ひげが三つ目族である可能性を確認したところで、続いては三つ目族を主役としたある漫画と照らし合わせて、可能性を高めてみたい。
三つ目族のオマージュ元
天津飯以外にもオマージュを感じるのが手塚治虫さんの漫画「三つ目がとおる」だ。
こちらの主人公「写楽保介」の特徴と黒ひげには偶然とは思えない一致がいくつかある。(以下、写楽の特徴)
①超古代文明を繁栄させた三つ目族の末裔
②普段は幼稚な知能のいじめられっ子(中学生)
③三つ目族の能力を発揮すると常人離れした頭脳と様々な超能力を使う
④難解な古代文字を容易く解読
⑤二つ目族(人間)を滅ぼし三つ目王国復活を目論む
これらを黒ひげと照らし合わせていってみよう。
①超古代文明を繁栄させた三つ目族の末裔
「Dの一族=月の民」とするなら、Dの付く黒ひげは超古代文明の末裔となる。月の民は高度な技術を持っていたと見て取れるからだ。
ちなみに、写楽は「まだんきゅう」という空飛ぶ乗り物に乗るのだが、壁画の乗り物っぽいものに酷似している。
さらに、壁画の右上には古代文字が描かれているが、「まだんきゅう」の赤い帯部分にも古代文字っぽいものが描かれている。
②普段は幼稚な知能のいじめられっ子(中学生)
黒ひげは幼稚というわけではないが、少年期の描写からいじめられていた可能性は高い。
私は、いじめられていたという表現よりは迫害され虐げられていたと考えているが、いずれにしても写楽との共通点として成り立つ可能性が高い過去があるのだろう。
③三つ目族の能力を発揮すると常人離れした頭脳と様々な超能力を使う
三つ目族は、この漫画以外でも不思議な力を持つように描かれることは多い。
ワンピースの作中で分かっているのは「真の開眼をすると万物の声が聞ける」ということだが、これはビッグマムの発言だけに留まっているのでまだ確定ではない。
ただ、「黒ひげ=三つ目族」なら前述した腕を生やす能力など何か特殊な力が備わっていてもおかしくない。
④難解な古代文字を容易く解読
黒ひげの趣味は「歴史研究」である。歴史の本文が読めるかどうかは定かではないが、歴史や世界のことに詳しそうなのは確かだ。
写楽も遺跡の謎を解きながら世界を回るので、通ずる部分がある。
⑤二つ目族(人間)を滅ぼし三つ目王国復活を目論む
「三つ目がとおる」では、人間によって三つ目王国は滅ぼされた。
ワンピースで800年前に滅ぼされた「巨大な王国=D(三つ目族)と深い関係の国」とするなら、ここも通じる。
黒ひげが「巨大な王国」の復活を目論んでいるかは分からないが、現世界を滅ぼそうとしている可能性は大いにある。
以上、①〜⑤の「三つ目がとおる」との類似点を見ると「黒ひげ=三つ目族」も真実味を帯びてこないだろうか。
補足
私の論理では、万物の声が聞けたロジャーと聞けるっぽいルフィも脳内に第三の目がある「三つ目族」だとしているので、彼らも腕が生えるということになってしまう。
しかし、確かな根拠はないが今まで2人が「異形」である伏線がないので、これは否定したい。
今ある情報では「黒ひげは三つ目族でも特異なパターンの存在である」としか答えが出せないのが悔しいところ。
補足2
私は、革命軍イナズマも「三つ目族」の可能性が高いと踏んでいる。
額の意味深なイナズママークもさることながら、謎に男と女の姿を見せる「二面性」を持っているところはプリンと重なる。
これはイワンコフの能力によるものかと思いがちだが、イワンコフが性転換した人は性別を自分でコロコロ変えている描写はない。
そして髪型はトランプで言うところの「クローバー=三つ葉」である。三つ葉→三つ目と連想できる。
イワンコフがイナズマは「革命軍にとって重要な出番」があると匂わせる発言をしたことと、イナズマが三つ目族かもしれないことは何か関係があるかもしれない。
最後に
ここ最近「三つ目族」に注力して考察をしているのだが、ワンピースにおいて「三つ目族」を解き明かすことは何か物語の核に迫ってきている様に感じる。
これは妄想になってしまうが、「三つ目族」とは古代の「Dの一族」の呼び名なのではないかと。
そしてその時代の「三つ目族」は様々なパターンの能力を開花させることができた。
長い時を超えてその能力は薄まってきているが、稀に先祖返りして本来の能力を発揮するものが現れる。
それは「万物の声を聞くもの」や「腕を生やすもの」など多岐にわたる。
こう都合よく考えるとこの記事の筋道が通る。笑
あとは黒ひげの三つ髑髏とオーズの三つ髑髏の関係も非常に気になるところ。
この繋がりはまだハッキリと見えてこないが、遥か昔、操られたオーズに対抗して造られた兵器が多分アレ…。
てことで今回はここまで。
近いうちに、黒ひげが「真の開眼をした三つ目族」ではないかという今回の考察を布石にして「黒ひげの最終目的」を書きます。
なかなかカオスですよ。
それではまた。
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コメント
管理人様
見事な考察、恐れ入ります。
どの考察サイトよりも優れている様に感じます。
こちらのページと解説を見ていて気づいたのですが、月の壁画にある3人の人物のうち、手の爪のある・なし、にパターンがありますね!?
左の人物は両手に爪が、真ん中の人は右手だけ、右の人は左だけ、です。
最初は単に、手のひらと甲の向きの問題かと思ったのですが、左と右の人を見るに、それだけでは無さそうです。
やはり、3種の人は特徴が異なり、月の人は単一でも2種でもなく、3種いることでハーフ含めて謎を複雑にしている・・?!
これ以上の考察には至ってないのですが、羽の向きや被り物以外にも、何か違いがあるのかと、気になりましたので、参考までお伝えいたします。
コメントありがとうございます。
大変面白いところに目を付けられますね。
言われてみると確かにそうですが、そこから広がるのが難しい要素ですね…。
この壁画はまだまだ考える程味が出るので今後も注目していきたいですよね。
余談ですが、最近はYouTubeの方に注力しておりますので是非そちらも観ていただけますと嬉しいです。