2021年7月5日発売のWJ31号掲載の「ONE PIECE1018話」にてその存在が明らかにされたのが、
「太陽の神ニカ」。
え、これってジョイボーイのこと?
そう思った人は多いだろう。かく言う私もその一人なので、今回は二人がイコールで結べるのかを探っていきたい。
「太陽の神ニカ」と「ジョイボーイ」の情報を繋ぎ合わせる
ⅰ.「太陽の神ニカ」
・奴隷達がいつか自分達を救ってくれると信じた伝説の”戦士”
・人を笑わせ苦悩から解放してくれる”戦士”
実在したかは定かではないそうだが、ここでは「実在した」と仮定して話を進める。
フーズ・フーによると、ニカは「太陽の神」であり「戦士」であると。この二つのワードで想起されるのがこちら。
「エルバフ」
エルバフには太陽を崇拝する太陽信仰がある。
そして、エルバフと言えば巨人族の戦士の国だ。
更には、ドリーとブロギーは「太古の島」にいたが、ニカは「太古の昔」に信じられていたという。
ブロギーは初登場時、「ニカッ」と笑っている。
以上のリンクから次のように考えられそうだ。
①「太陽の神ニカ」と「巨人族」には深い繋がりがある
この可能性がまず一つ。
ⅱ.「ジョイボーイ」
まずは、1014話にてカイドウがルフィに放った一言。
「お前も…”ジョイボーイ”には……なれなかったか………!!」
そして、999話でヤマトが言った言葉と、おでんの言葉に繋がる1016話のヤマトの言葉(下右)。
999話「だってルフィの名前には”D”がついてるんだもん!!!」
1016話「ルフィこそが光月おでんが待ってた男!!!」
以上のことから推察できるのが…
②「ジョイボーイ」=「Dの一族の選ばれし者」
これが二つ目。
さて、①②の情報を繋ぐと一人の人物が浮かび上がる…
ハグワール・D・サウロ
作中唯一の”巨人族かつDの一族”のサウロには「ニカ」と「ジョイボーイ」を感じさせる要素がある。
①ニカとサウロ
サウロと言えば印象的なのが笑った顔で、ロビンには「苦しい時こそ笑ったらいい」と教えていた。
ここでもう一度「太陽の神ニカ」の特徴を思い出して欲しい。
人を笑わせ苦悩から解放してくれる
これは、親に捨てられ妖怪と呼ばれ嫌われていたロビンを笑いで苦悩から解放しようとしてくれたサウロと重なるものがある。
②ジョイボーイとサウロ
ONE PIECEの重要ワードである「Dの意志」とは、恐らくジョイボーイから現在まで受け継がれてきたものであると考えられるが、サウロの特徴的な笑い方をもじるとこうなる…
「デレシ」
↓
「デレ意志」
↓
「Dレ意志」
↓
「Dの意志」
無理があるように見えるのは分かる。しかし、サウロ初登場のタイトルは「392話〝デレシ〟」だが、誰かの笑い方がタイトルになっていることは1話〜1018話までで他に一つもないのだ。
これはつまり、「〝デレシ〟には意味がある」と尾田さんがヒントをくれていると考えていいだろう。
現にサウロは、ジョイボーイから受け継がれてきたであろう「Dの意志」に導かれて”歴史の本文”を読めるロビンに出会い、
そのロビンを未来のジョイボーイ(になるであろう)ルフィの元へ送り出している。
更に、サウロは最期に冷凍されたことから、
マリージョアの巨大な麦わら帽子と「冷凍」でリンクしている。
このルフィの物に酷似した麦わら帽子は、恐らくジョイボーイのものであると考えられるが、それが正しければジョイボーイは巨人族である可能性が生まれる。
となると、「デレシ」と「Dの意志」の繋がりも加味して考えると、ジョイボーイはサウロの先祖なのではないだろうか。
以上のように、サウロ一人で「ニカ」と「ジョイボーイ」を感じさせる要素があることは、二人をイコールで結ぶ手掛かりなのかもしれない。ただし、決定的な証拠には欠けるところ。
もう少し別の角度からも「ニカ=ジョイボーイ」の可能性を探ってみよう。
魚人島編&空島編から考える「太陽の神ニカ=ジョイボーイ」
①魚人島編
1018話でフーズ・フーが魚人であるジンベエに問いかけたことは意味がありそうだ。
魚人島にはこの様な言い伝えがある。
この「正しく導く者」とは、恐らく、かつては人魚姫と約束をしたジョイボーイのことであり、現在ではジョイボーイになるであろうルフィのことだと考えていいだろう。
そのルフィは、しらほしと「本物の森へ散歩に連れて行く」という約束をしているが、その約束を果たす時にはしらほしだけでなく全魚人島民が安全にタイヨウの下を歩ける未来が来ていると思われる。
その未来こそがジョイボーイに代わって果たされる約束だと考えられ、それは「奴隷制度や差別、分断」という「苦脳」を味わい続けてきた魚人島民達の「解放」であることから、ニカの特徴と繋がってくる。
②空島編
先に挙げた「太陽の神と戦士」というワードで連想できる国がもう一つある。
シャンドラだ。
エネルとの戦いのラストではスカイピアの人々が神に祈った直後、
ルフィが雷雲を晴れさせるシーンがある。
そして、その空島編ラストの宴シーンで描かれたルフィがこちら。
これが偶然ではなく意識して描かれたものならば、以下の様に繋がる。
「ルフィ」=「ニカ」
「ルフィ」=「ジョイボーイ」
↓
「ニカ」=「ジョイボーイ」
このように考えることは出来る。
果たしてニカとジョイボーイは同一人物なのだろうか?
最後に
154話〝アラバスタへ〟にてDr.くれはの口から初めて語られた「Dの意志」。
このシーンの直後のルフィは、「太陽の神ニカ」を思わせる重大な行動を取っている。
それがこちら…
笑わせまくって、チョッパーを「おれは怪物だから…」という苦悩から解放している。笑
ルフィは太陽の神ニカなのだろうか?
今回の考察では、「太陽の神ニカ=ジョイボーイ」の可能性を探ってみたが、イマイチ決定打には欠けるところである。
特に私が引っ掛かっているのが太陽の神が信じられた時代が「太古の昔」であり、ジョイボーイが生きた時代が「800年前」であることだ。
800年前を太古とは言えないだろう。
だが、もしも二人がイコールで繋がるのならば、更にニカの情報が明かされれば、自ずとジョイボーイの全貌が見えて来るのだろう。
今後更なる情報やヒントが出ることを待つとしよう。
それでは、また。
追記:2022.02.20
最新話の情報を受けて、ウラヌスの考察記事を書くに当たり、「ニカとジョイボーイは別の人物である」と考察結論を出しました。前編後編に分けて書いていますので、是非両方合わせてお読み下さい。
追記:2022.03.02
こちらでは、更にニカとジョイボーイが別人である決定的な根拠を表紙連載の伏線から提示しています。
具体的には、この図のように考えています。
良かったらご覧下さい。
コメント
ハグワール・D=ハグワールド(hug world)かもしれませんね
ありえますね!